苔寺(西芳寺)
現在の西芳寺のある場所は飛鳥時代には聖徳太子の別荘があり、太子作の阿弥陀如来像が祀られていたといわれている。奈良時代に行基が別荘から寺へと改めた。当初は法相宗寺院で「西方寺」と称し、阿弥陀如来を本尊とした。西方極楽浄土の教主である阿弥陀如来を祀る寺としては相応しい名である。鎌倉時代に法然によって浄土宗に改宗され、本尊は金泥にされた。夢窓疎石は「西芳寺」と改め、この西芳寺を模して創建したのが鹿苑寺(金閣寺)である。また、西芳寺と鹿苑寺を模して創建したのが慈照寺(銀閣寺)である。庭園が美しい苔におおわれるのは江戸時代末期に入ってからであり、これは地理的要因が影響するようだ。1928年より一般公開が開始したが、1977年7月からは一般の拝観を中止し、事前申し込み制となっていて、読経と写経という宗教行事に参加することが条件となっている。