天龍寺塔頭宝厳院
天龍寺の塔頭の一つである宝厳院は室町時代に創建された。嵐山を巧みに取り入れた回遊式山水庭園「獅子吼の庭」で知られる。春は桜や新緑、秋には燃えるような紅葉が降りかかるように広がり、四季折々の趣がある。鳥の声、風の音を聴きながら庭園内を歩き、人生の真理、正道を肌で感じる、これを臨済宗では「無言の説法」と呼ぶそうで、優しさに包まれながら心が大変癒される庭である。平成二十年に建設されたまだ新しい本堂の室中、上間、下間にある襖五十八面には、田村能里子画伯筆の「風河燦燦 三三自在」と題された襖絵がある。従来のような花鳥風月や水墨画とは違い、「タムラレッド」と呼ばれる独特の赤色が鮮やかなこの襖絵からは親しみと温もりを感じられる。(写真:(C)cma 新緑イメージ /(C)cma 秋の紅葉イメージ)